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【読書の時間】センセイの鞄

ご訪問いただきありがとうございます。

 

突然ですが、明日は土用の丑の日です!

鰻の価格が高騰していますが、

ほんの少しでも食べたいなと考えております。

なぜかというと、

夫とわたしは結婚してから毎年

土用の丑の日に鰻を食べていたんです。

鰻を食べることで、

夏を健康に乗り切れると信じて疑わず、

実際毎年健康に過ごせて来ました。

ところが.......

去年、仕事が忙しかったり、

鰻にあまりお金を使いたくない気分だったりして

鰻ケチって食べなかったんですよね.....高いし。

そしたら8月にわたしが体調を崩したので

(忙しかったせいももちろんありますが)

今年はなにがなんでも鰻を食べなくちゃ.......

と意気込んでおります。

問題はどこで食べるかなんですよね。。

今夜は夫と作戦会議します!

 

暑くて外で遊ぶ気に全くならないので、

ここ数日は本棚にあるお気に入り本の再読です。

川上弘美さんの作品で一番好きなのは、

「センセイの鞄」です。

現実感が無いのに妙にリアル。

切なくて、美しくて、淡い、

この物語はそんな世界観に包まれています。

 

物語の主人公はツキコさん37歳。

1人で飲んでいた居酒屋で、

高校時代の国語教師(親子くらい離れた方)

と再会し、

そこから静かで柔らかな交流が始まる、、、

そんなおはなしです。


普通の恋人より確実に早く来るであろう、

逃れようの無い「別れ」。

しかも普通の恋人同士のそれとは類が違う。

そんなのすべてを受け入れて尚、

一緒に居たい。と思える覚悟....

なんていうか、逞しいです。


だから最後の数ページはいつも泣いてしまいます。

パレードのシーンは、浮かんで来る情景がとても美しくて、

思い出すだけで涙腺緩みます。

 

小説の中でツキコさんは言っていました。

 

「期待は厳禁」

 

始めてこの作品を読んだとき、

わたしはこの言葉にすごく衝撃を受けて、

今や座右の銘と変わり、

手帖にいつも書いています。

 

「期待は厳禁」

 

期待さえしなければ、

人生を淡々と生きてゆけるのに。

無意味に期待したり求めたりするから辛くなる。

 

だから期待せずに生きていきたいと思っていますが

人間なかなか難しいですね〜。

年齢とともに諦めが上手な人に成りたいなせめて。

と、最近は思います。

 

ツキコさんみたいな女性に憧れて、

気付けばわたしも

ツキコさんと同じ歳くらいになってしまいました。

再読してみたら、

ツキコさんはあまり憧れの女性ではなくなっていて、

価値観や好みの変化にまだ時の流れを感じさせられたり。。

 

映画化もされていますが

わたしは映画より断然原作派です。

飲むのにさほど時間がかからない本なので、

興味がある方は是非!

 

センセイの鞄 (文春文庫)