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写真とカフェと、時々散歩

【読書の時間】密やかな結晶

ご訪問いただきありがとうございます。

 

明日からまた暑くなるという予報ですね。

もういい加減うんざり、、、

という方もきっと多いはず。

暑かった夏の影響で、

自律神経が乱れているのでは?

と思うことが多く

効果があるかわかりませんが

塗り絵を始めました。

自律神経を整えるぬり絵

自律神経を整えるぬり絵

 

 ページをめくってみると

結構細かな絵が描かれています。

塗り始めると結構な時間がかかりますが

集中できておもしろいです。

一気に塗ってしまおうと思わず、

1日15分くらいずつのんびり塗るのが

いいのかな〜と思っています。

1枚の絵が完成するのにどれだけかかるか

わかりませんが;

 

大人になってから始める塗り絵、

意外とハマるので皆さんもいかがですか。

 

さて、今日は久しぶりに読書の話を。

密やかな結晶 (講談社文庫)

密やかな結晶 (講談社文庫)

 

 随分前に読んだ本を再読しました。

「喪失」がテーマの物語です。
 

主人公の「わたし」が住む島からは、

ひとつずつ、いろんなものが「喪失」してゆく。

それはある朝突然訪れます。

鳥が消え、薔薇が消え、カレンダーが消え、そして・・・。

数々の喪失。

その果て。

喪失、というより、

破滅がテーマの作品のような気がしました、

読んでいて。

乾いた孤独や、失うものへの静かな悲しみ。

 

小川洋子さんは、数学的なものの考え方をする人だなぁ、

と思います。

「博士の愛した数式」の先入観念があるから、

だけじゃなくて。

文学を数学的に書き綴る人だなぁ、と。

なんていうのかな、

作品の中で「分析」してる・・・みたいな。

主人公は一人称で話を進めているのだけど、

主人公が自分の感情を分析してるような

書き方をする人だなぁ、って。

感情的な文章を書かないんですね。

主人公が感情的になってても文章はおとなしい

ままなんです。

淡々とストーリーが進められてゆく。

そこが小川洋子作品の魅力だと思います。

もっと上手く表現出来たら良いのだけど。

 

少し前までは感情を直球にしてぶつかってくる

作品が好きだったので、

小川洋子さんの作品は

いつもなんだか特別で、この作品は特に特別でした。

 

因みにこの話、「深い」です。

内容は省略しますが、「わたし」は小説家で、

作品の中に「わたし」の書く小説が所々出てきます。

作品と小説が、

妙なバランスで繋がっていると解釈したのは

わたしだけでしょうか。

たぶん、深い部分で繋がっていて、

何かを表現していると

思うのですが。

個人的に、この作品は傑作だと思います。

発想がすごいと思うし、構成も素晴らしいです。

「喪失」したものや、その感覚を表現してる文章

なんかはとてもリアルで、改めて力量のある作家さん

なのだ、と実感しました。

けど、個人的にこの作品はあまり好きではないかも。

乾き過ぎててもの足りなかった・・・、

というのがたぶん

その理由です。

無機質な感じの作品が好きな方は一度読んでみてください。

 

明日はまた写真に戻ります。

それではまた明日!